ここ数年、SierからWeb系に転職する人が多くなっているようです。
かくいう私もそのうちの一人。
私は、新卒で入社したSierにて業務システム開発で5年間働いた後、Web系自社開発企業に転職しました。
基本的に企業向けのAndroid、iOSアプリ開発が主ですが、AI関連の案件にも関わっています。
あと少しだけUnityでゲームの保守開発とかも仕事でやりました。
現在は、会社から独立してフリーランスとして働いています。
結論として私自身はWeb系に転向してよかったと思っていますが、一方で大変だったこともありました。
同じようにSierからWeb系に転職を検討される方が知りたいであろう、苦労したところなどを本記事でシェアできればと思います。
Web系企業の定義
Web系企業とは、発注を受けずにインターネットを活用しながら自社でサービス開発を行って提供する企業を指します。
クックパッドさんとかメルカリさんあたりは有名ですね。
ちなみに、Web企業から受注して開発を行う企業群もあって、企業文化的にはWeb系企業と似ています。
SierからWeb系に転職してきついと思ったところ
技術的なところが大変でした。
周囲に技術力が高い人もいて、しばらくは仕事についていくのに辛い面がありました。
中途向けの研修などは特に存在せず、入社当日から実戦投入だったので最初はサッパリわかりませんでした(涙)
ソースコードの管理方法も技術も全く違ったので・・・。(VSSとSVNしか使ったことなくて、Gitを触った時は面食らった)
個人的に勉強しながら少しづつ追いついたという感じですね。
Sier時代は作業スピードよりも間違いを起こさないことの方が重要でしたが、Web系に来てからは作業スピードに対する要求が高まったように思います。
その代わり、Web系はSierに比べるとしっかりしたドキュメントを整えず、属人化した仕事の進め方をする傾向があるとは感じました。
プログラミング技術自体は同じであっても、仕事を進めるうえでの文化的な違いは大きいですね。
Web系の仕事の進め方や考え方に慣れるのに、多少時間はかかったかなと思います。
あと、私が入った会社は品質管理が甘かったので、時々プロジェクトが炎上してました 笑
web系は創業年数が短くて若い会社が多いので、社内ルールがテキトーだったりします。
自分がルール作りに関われるという意味で楽しめるならいいのですが、そういうのが嫌いな人は合わないかもしれません。
Web系はやめとけ!?その心は。
私自身はWeb系に転職して良かったと思っているのですが、Web系に転職して不幸になる人はいると思っています。
ズバリ、「プログラミング・最新技術に興味がない人」です。
将来性がありそうとか、働き口に困らなそう、といった職業としてのアドバンテージのみで来てしまうと長続きしないかもしれません。
Web系では、Sierと違ってプログラマーとして手を動かせるかどうかというところがかなり求められます。
会社によりますが、技術力の高い人と一緒に仕事をすることになるケースが多いです。
そのため、プログラミングに興味がなく、継続的に勉強する意思がなければ仕事についていくこと自体が難しくなる可能性は高いです。
周囲との技術レベル差があまりに大きすぎると、真面目な人ほど精神的に結構追い詰められるかもしれません。
とはいえSierでそれなりにPG経験を持っていれば経験則で十分埋められると思いますが、そのあたりは保有している技術スタックと現場での使用技術の近さなどによるとは思います。
不幸なギャップがおきないように、面接の場で技術的な期待レベル、技術的に追いつくための猶予期間などは確認しておくことをオススメします。
ただ、Sierに就業中で「最新技術が使えない」、「Excel資料作りばかり」といった部分に不満を持っていて、技術志向性が強い場合はWeb系に転職したほうが幸せかもしれません。
もしくは、Sierの中でも最新技術に力を入れているセクションに異動するか、そういう企業を探すのも手ですね。
最近は、DXの流れで一昔前に比べると危機感をもって最新技術を扱い始めているSierもありますので・・・。
とはいえ、Web系では自社サービスを改善することに対してプログラマーの技術力が直結します。
そのため、技術力はSierに比べると正当に評価されるように思います。
SierからWeb系に転職して給与は上がった?
私の場合、Web系に行くことで年収は思いっきり下がりました。(100万円くらい)
キャリアにこだわって、ジョブチェンジのためにあえて年収ダウンの選択を採りました。
もちろん、経験次第で年収が上がる人も少なからずいるはずですが、全般的な傾向としてWeb系よりもSierの方が待遇は良いと思います。
ただ、私の場合、最終的には転職前の2倍以上に年収が増加しました。
要因としては、「元の給与が激安」、「Web系企業で市場価値が見込める技術を習得できた」、「フリーランス化した」という3つの点が挙げられるかもしれません。
会社員と単純比較するのは難しいので、あくまでザックリの計算ですが・・・ダウンした分の元は取ったかな、という感じですね。
なお、私が転職体験をまとめた記事は以下です。
また、フリーランスの実情について経験をもとにまとめた記事はこちらです。
まとめ
以上、私がWeb系からSierに転職した経験をシェアしてみましたが、いかがだったでしょうか。
技術に関心が強いのであれば、Web系への転職はおススメです。
とはいえ、仕事に対して何を求めるかは人それぞれです。
SierとWeb系の違いを認識したうえで、転職をご検討されると良いかもしれません。
転職エージェントサービスで、キャリアアドバイザーの無料相談を活用するのも良いと思います。
例えば有名どころだと、マイナビ IT AGENTが20~30代に転職サポートに強いので相談してみるのも良いと思います。
私も転職時には何社かの転職エージェントにキャリアの棚卸をしてもらって、経歴書の書き方や面接アドバイスを受けるなどで非常に助かりました。
相談に行って無理に転職を勧められた経験もないので、転職するか迷っている場合でも一度相談されると良いきっかけになるかもしれません。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました^^
お役に立てれば嬉しいです。