本記事では、28歳の時に新卒で約5年務めた会社を退職&転職したときの経験談をシェアします。
内容としては、中堅Sier企業から自社開発Web系企業への転職となります。
転職をご検討であれば参考にしていただけるかと思います。
転職を決意した理由
転職当時、長期的なキャリア形成を考えたときに現状が望ましい状態なのか?ということにかなり悩んでいました。
新卒で入った1社目の会社で4年ほど同じ現場で運用保守の業務を行っており、Java・COBOL・Oracleで運用される典型的な基幹システムの面倒を見ていました。
フレームワークはSpringなどのメジャーなものではなく某メーカーの特別製で、しかもシステム自体も長年運用された非常に古いものでした。
今後自分のスキルは他の現場では通用しなくなるのではないかという不安が常にありました。
とはいえ、現場での人間関係は良好でしたし、業務知識が身について自分にしかできない業務もたくさんあって現場から抜けるに抜けれない・・・という状況でした。
本当はもっと早く行動すべきだったんですが、居心地がいいからズルズルいってしまった感じですね。
ただ、そんな状況で転機となったのは上司が現場から抜けて私が現場のリーダーになるという話が出たことでした。
リーダーになってしまうと、もはや現場から抜けるのは簡単ではない状況だったので、打診があったそのタイミングでリーダー就任は辞退しました。
同時に現場の異動希望も出しましたが、会社としては私を引き続き同じ現場に留め置く以外の選択肢はなかったらしく交渉決裂でした。
とはいえ、新卒で入って5年務めた会社を辞めるというのは私にとって結構な勇気が必要でした。
大学卒業時の就職活動は就職氷河期だったため、転職活動が上手くいくイメージがありませんでした。
IT業界の求人倍率を確認しつつ、事前にエージェントに相談していて少しは手ごたえがあったものの、当時はとても不安だったことをよく覚えています。
しかし、あの時リスクを取って転職したことでキャリアは大きく好転したため、本当に一歩踏み出して良かったと思っています。
実際に転職活動した際の体験談
転職の状況
結論から言えば、活動開始から10日で1社目の内定が出て、1か月後に4社内定が出たタイミングで活動終了となりました。
10社に経歴書を送り、2社書類落ち、2社一次面接落ち、1社最終面接落ち、1社最終面接辞退、内定4社という結果でした。
内定先としては老舗の上場Sier企業1社、自社開発Web系企業3社という構成でした。
結果的には、最初に内定を出してくれたWeb系企業に入社したという感じです。
なお、転職活動中はSierとWeb系の両方を受けていましたが、転職活動中に面接対策などを考えているうちにWeb系への志望が固まりました。
Web系企業に転職した一番の理由としてはSierの仕事内容に飽きていたのと、私服で音楽聞きながら仕事したいというメッチャ不純な動機です (笑)
あと真面目な理由としては、最新技術に触れて仕事の幅を広げたいと思っていたので、今までやったことのない仕事に挑戦したいという点が大きかったです。
なお、転職活動全体のスケジュール感としては、平日の夜が忙しくなりました。
一度内定が出た企業については、2週間以内に返事をすることが原則となるためです。
エージェントからはスケジュールを詰めて受けることを勧められました。
そうしないと、内定がバラバラの時期に出てしまって年収条件などを比較して検討することが出来ないためです。
よって、一度転職活動を始めると選考の数次第では平日の夜が面接で埋まるので、その点はご留意の上で活動されたほうが良いでしょう。
会社によっては土日も対応可能な場合もありますが、最終面接は出てくるのが重役とか社長なので平日の昼しか無理な会社が多かったです。
入社企業の話
入社企業に決めた理由については、希望する仕事が出来そうだったのが決め手でした。
社内の自社サービス案件にアサインすることが約束されていた点が大きかったです。
年収的には前職より若干上昇するはずでしたが、ここでビックリすることがありました。
他社を断った後の入社手続き時、契約書にハンコを押すタイミングで、1年目はボーナス出ないと初めて聞かされ実質1年目は大幅マイナスでした。。
(内定連絡時のメールにあった条件提示や面接時の説明では一切言及がなかったのでドン引き。)
思えば、他の企業は内定承諾前に条件提示の機会を設けたり文書でキチンと知らせてくれていました。
他社を断る前に労働条件はキチンとした文書でもらったほうが良かった、とこのときは非常に反省しました。
そのタイミングでもう一度断って転職活動する手もありましたが、仕事内容の希望を優先させてそのまま入社。
実際、AI(人工知能)部署の立ち上げ、スマホアプリ開発など、かなり面白い仕事を希望通りに全てさせてもらったので個人的には大満足でした。
技術的に優秀な人とも働くことが出来て、非常にいい勉強をさせていただきました。
ただ、最初のこともあって結局なんかいろいろ変な会社だったので、1年半で退職してフリーランスになったのはまた別の話・・・。
とはいえ、この会社での経験がなければフリーランス化後に希望案件は取れなかったと思うので、結果オーライという感じです。
転職エージェントについて
私の場合は転職するか悩んでいた段階で、まずはIT専門の転職エージェントに相談しに行きました。
やはり最新の採用動向を知っているのは採用現場で日々多くの事例を見ているエージェントたちだと思ったので。
複数のエージェントに会いましたが、相談は無料ですし無理に転職を勧められるようなこともありませんでした。
個人的には有用な情報が得られたので行って良かったと思っています。
ちなみに複数のエージェントに会った理由としては、担当につく人によってキャリアアドバイスの質が全く違うのと、エージェント企業によって持っている求人が違っているからです。
とはいえ、連絡するのが大変なので、実際に転職活動でお願いするのは2~3個のエージェント企業が限界かと思います。
活動途中でエージェントは絞ってもいいと思います。
ただ、エージェントをお願いする場合はIT専門のアドバイザーがつくか、IT専門を謳っているエージェント企業にした方が良いです。
IT専任の方でないと専門用語が通じなかったりして何かと不便です。
私がお世話になったエージェントのうち担当者の方の対応が良かったのはレバテックキャリア、doda
でした。
レバテックキャリアの担当の方は、よく勉強されていて完璧に専門用語が通じましたし、doda
は元エンジニアの方が担当だったので言わずもがなという感じでした。
比較的、マッチング度の高い紹介の仕方をされたので無駄なく選考に進むことが出来ました。
私の知人に聞いてる範囲では、マイナビ、リクナビなど著名なところでIT専門を謳ってるところも特に問題なさそうでした。
大きなところは非公開求人をたくさん持っているので、とりあえず登録して可能なら担当者に話を聞いてみると良いと思います。
転職サイトについて
転職サイトについては、ビズリーチがよかったですね。
職歴がある程度必要ですし登録に審査が必要ですが、スカウトメールの内容が良かったです。
多くの転職サイト経由で来るスカウトメールは、不特定多数に一斉配信しているであろう内容が多かったですが、ビズリーチは明らかに私個人宛のモノが多かったので。
また、ビズリーチはどういうキーワードで採用担当者が経歴書を検索しているかのデータなども参照できるため、経歴書のブラッシュアップや自身の市場価値を把握するために極めて有用でした。
転職するつもりがなくても、情報収集のために転職サイトに登録するのはアリだと思います。
まとめ
以上、私が転職した際の実体験をシェアさせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
会社を飛び出して転職するというのは、リスクを取る行為であり一歩踏み出すにはいろいろな不安があると思います。
家族がいて守るべきものがあったり、自分のスキルに不安があったりするとなおのこと転職するには勇気が必要です。
やらない理由、できない理由を探すとすぐに出てきてしまうし、現状を維持する方が失敗はありません。
ただ、激務で体を壊しそう、人間関係が悪くて精神的におかしくなりそう、給与が激安など不満がある場合は一歩踏み出す勇気をもつと人生が好転します。
最近は退職代行サービスもありますし、どうしても言い出せないならそういうのを使うのもアリだと私は思ってます。
私自身、退職を決意した時はすごく不安でしたが、エージェントに相談したりIT業界全体の求人データを調べ倒して安心材料を確保して納得することで転職を決断できました。
とはいえ、人によっては転職しないことが正解になることもあります。
例えば一社で長く働いた結果、ジョブローテーションによってゼネラリストとして育成された方は転職市場で戦うには厳しいケースはあります。
中途採用の求人としては、全てではありませんが何らかの尖った専門スキルやポータビリティの高いスキルが求められることが多いです。
あえて転職せずに、仕事以外に生きがいを見出すというのも悪くない選択である可能性はあります。
そういう相談も転職エージェントでできるので、まずはキャリアのプロに相談に行かれることをオススメします。
私の場合は職場の配属タイミングの関係でやむを得なかったんですが、退職を告げる際には内定先が決まっているのがベストだと思います。
IT転職でお悩みのあなたに本記事がお役に立てれば嬉しく思います。
最後までご覧いただきありがとうございました^^