家のPCが誰かに勝手に使われているっぽいので、使用履歴を確認したい。
自分の作業履歴を把握して、作業を効率化したい。
・・・などなど、PCの使用履歴を確認したいという需要はあると思いますので、方法をまとめてみました。
手段として、大きくは以下の2つの方法があります。
- Windowsの標準機能を使う
- 監視するソフトを導入する
上から手軽な順番で用途別に紹介していきますので、参考になさってください。
Windowsは本記事で紹介するすべての方法が使えますが、Mac、Linuxをお使いの場合はManicTimeというソフトの導入をオススメします。
ManicTimeの説明は記事後半です。目次で飛んでください。
あと、PCを勝手に誰かに使われたくなければログインパスワードの設定をオススメします。
電源のON/OFFの状態履歴を確認したい。
Windowsには標準機能として、イベントビューアというものがあります。
一般家庭向けのWindowsであればWindows 2000以降に搭載されています。
PCが稼働していた時間帯を確認するだけならイベントビューアで十分です。
前準備が必要ではなくWindowsが稼働していれば自動的にログが残されているところが良い点ですね。
今回は、Windows10を例にしてPCの稼働状況を確認する方法を解説します。
確認手順
1.イベントビューアを起動します。Windows + Rを同時押し後、出てくるウィンドウで「eventvwr」と入力してください。
2.続いて、左側のコンソールツリー(赤枠内)で確認するログを開きます。
Windwsログ → Application の順番でクリックしてください。
3.ログの内容を確認します。
といっても、詳細を理解する必要はありません。
このログはソフトの稼働状況が記録されていますが、PCに電源が入っている=何らかのソフトが起動しているということです。
つまり、ログが残っている時間帯は電源が入ってますし、ログがない時間帯は電源が切れています。
例えば、以下の画像をご覧ください。
赤枠内の二行に注目してください。
2018/11/18 2:37:58を最後にしばらくログの記録が無くなり、2018/11/18 11:33:37に記録が再開されています。
これは、2018/11/18 2:37:58にPCの電源がOFFとなり、2018/11/18 11:33:37に電源がONになったことを示します。
ログを見ていただければわかりますが、起動中は秒単位、分単位でログが出力されるため何時間もログが存在しない場合は電源が切れていると判断します。
また、もし自分以外の人がPCを使用しているかどうかを判断しようということであれば、自分が使っていた覚えのない時間帯にログが記録されているかどうかを確認すればよいでしょう。
ソフトの使用状況を確認したい。
イベントビューアーでも、ソフトのインストール状況や処理状況を確認できますが、見にくいと思います。
フリーソフトで、グラフィカルに見やすく稼働状況を確認できるものや、より詳細な確認ができるものがありますので、そちらを紹介します。
ログレコを使ってみる(簡単、かつ見やすいフリーソフト)
「ログレコ」というPCの稼働状況を確認するフリーソフトがあります。
上記は操作画面です。
一枚目の画像はPCの稼働状況画面です。
1時間おきに目盛がありますが、グラフの灰色は「電源OFF」、水色は「電源ON」、ピンクは「10分以上操作なし」となります。
二枚目の画像はソフトの使用状況画面です。
いつ、どんなソフトが起動されていたのか把握できるかと思います。
なお、この「ログレコ」というソフト、昔は有料だったのですが今は無料となっています。
使えそうだな、と思われたのであれば一度試していただければと思います。
ダウンロードリンクは以下です。作者のページからダウンロードできます。
使い方やインストール方法もリンク先ページに記載されていますので、ご覧ください。
ログレコ、無料PCログ記録ツール
http://www.easyassetmanager.com/logreco.html
なお、このソフトの欠点としてはイベントビューアーと違って、タスクバーに常駐するソフトとなります。
ソフトを終了してしまうと記録も取れなくなってしまうので、その点はお気をつけてください。
ManicTimeを使ってみる(詳細に履歴が確認できるフリーソフト)
このソフトはフリーソフトでありながら、法人向けの用途も想定されています。
無料かつ無期限のスタンダードエディションと、有料のプロフェッショナルエディションがあります。
PCのON/OFFの時間帯はもちろんのこと、使用しているアプリケーションの頻度、PC起動中に閲覧したWEBサイトと閲覧時間など一通りのことは確認可能です。
以下が公式サイトとなります。英語となりますが、ページ上部のDownloadボタンからダウンロードしてください。
ManicTime Team
https://manictime.com/
動作環境としては、Windows、Mac、Linux、Androidに対応しています。
Windows以外のものをダウンロードしたい場合は、Downloadボタン下にある「More download options」リンクをクリックしてください。
なお、このManicTimeは海外の開発会社が開発しているものですが、標準で日本語に対応していますのでご安心ください。
また、ManicTimeも先ほど紹介したログレコと同様にタスクバーに常駐しているソフトなので、記録を取れるのはソフト起動中のみなのでご注意ください。
インストール方法などの解説記事は以下です。
まとめ
以上、PCの使用履歴を確認する方法について解説しました。
法人向け用途であれば、別途企業向けサービスを提供している業者に相談することをオススメしますが、個人向けであれば上記で十分かと思います。
他人に使われているかどうか確認する用途もありますが、自分の作業時間を把握することで作業の効率化を図るという点では監視ソフトの導入はとても良い方法です。
記録を取ってみると、無駄に使っている時間が見えてきます。一度、試してみてはいかがでしょうか。