Android レビュー

ワンナンバーフォン ON 01をレビューしてみる。

ドコモから現在発売中の通話専用端末「ワンナンバーフォン ON 01」。

スマートフォンの子機という非常に面白いコンセプトの商品で、高機能/多機能が当たり前のスマホ市場に一石を投じる端末となりそうです。

子機と銘打つだけあって、現在持っているスマホと同じ一つの回線を共有できるというのが大きな特徴といえるでしょう。

本記事では、「ワンナンバーフォン ON 01」の基本的なスペック、メリット/デメリットをまとめつつライバル商品にも触れていきたいと思います。

商品の公式紹介ページは以下です。
https://www.nttdocomo.co.jp/product/one_number/on01/

基本スペック、発売日、価格

・発売日 2018/10/27(発売中)
・価格  9720円(税込)
・機能 通話、SMS、アラーム、タイマー、ストップウォッチ、電卓
・厚さ 約7.3ミリ
・重さ 約55グラム
・画面 約1.5インチ
・ディスプレイ 有機EL採用
・通信 VoLTE(高品質電話)、SMS、Bluetoothに対応
・連続待受 約155時間
・カメラ 搭載なし
・フロントライトなし
・おサイフケータイ非対応
・ワンセグなし
・microSDスロットなし

特徴

初回の使用前に親機にするスマートフォン上の専用アプリにて「ON 01」とBluetoothによる子機登録を行います。

このとき、同時に電話帳の内容もコピーすることが出来ます。

なお、子機の登録には通常500円の手数料がかかりますが、2018/11/30までは無料です。

また、「プライオリティ着信」という面白い機能が付いています。
これは、重要な電話番号だけ着信するように設定できるものです。
使い方としては、例えば親機と子機が同時に鳴ったら重要な電話、という風に認識できるわけですね。

メリット

子機として通話機能に特化しており、機能的なシンプルさを追求した結果、長時間のバッテリー持続時間と本体のコンパクトさを同時に実現しています。

本体の大きさはSuicaをちょっと縦長にしたくらいの大きさです。

スマホのバッテリー切れが心配、通話しながらネットがしたいといった理由で、既にガラケーとスマホの二台持ちをしている人であれば大きなメリットとなるでしょう。

また、複数回線契約は不要で一度登録してしまえば親機を家に置いたまま外出してもそのまま子機として使用できることも活用場面の幅を広げるかと思われます。

デメリット

盲点となりがちですが、親機として使える端末はAndroid 8.0以降搭載のスマートフォンであることが条件です。

つまり、iOS端末は親機として使えませんし、古いバージョンのAndroid端末も同様です。

親機として使用予定の端末がAndroid8.0であるか、もしくはアップデートで対応可能かどうかは事前に調べておく必要があります。気を付けましょう。

ドコモから出ている似たような商品と比較

ここで、私、あれっ????と思いました。

何故かというと全く同じコンセプトの商品が、同じくドコモから最近発表されてます。

それは2018/11下旬発売予定のカードケータイ「KY-01L」です。

以下の記事でレビューしています。

カードケータイ「KY-01L」をレビューしてみる。

「KY-01L」と本記事で紹介している「ワンナンバーフォン ON 01」の違いをざっくり表にすると
大きくは以下の3点です。

項目 KY-01L ワンナンバーフォン ON 01
ディスプレイ 電子ペーパー 有機EL
ワンナンバーサービス 非対応 対応
Webページ閲覧 対応 非対応

使用料に関係してきそうな特徴としては、ワンナンバーサービスへの対応状況ですね。

「KY-01L」は2台持ちの場合であっても2台それぞれで回線契約を行う必要がありますが
「ワンナンバーフォン ON 01」は2台で一つの回線を共有できます。

ただ、「KY-01L」は4Gケータイで世界最薄・最軽量でありながら、Webページ閲覧に対応している点が
「ワンナンバーフォン ON 01」にない点です。

バッテリーは、連続待受時間で比較すると55時間程度「ワンナンバーフォン ON 01」が持続時間が長いですね。

そのあたりの特徴をどう評価するかにより、2台の端末のうちどちらが魅力的に映るか、ユーザーによって分かれるでしょう。

まとめ

ドコモから似たコンセプトを持つ端末が二種類出てきていますが、共通点はいずれも
シンプルかつ電話機能に特化という点が挙げられます。

スマートフォン分野では高機能な端末が次々と発売されており、いよいよGoogleから出るPixel3の発売が迫る中、高機能スマホとは全く真逆のコンセプトをもつ端末が現れたというのは非常に興味深い点です。

実際に私の友人でも通常使用するスマホと別に、電話専用にガラケーを持っていたり、ゲーム専用のスマホを持っていたりという者もいます。

機能別で本体を使い分けるユーザーも一定数いますので、電話機能特化型のシンプルな端末も一定の需要があるのではないでしょうか。

会社で使う法人携帯としてもアリだと思いますね。

今後の動向が気になる、要注目の端末です。

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