本記事では、動画編集ソフト「VideoProc」(Windows/Mac対応)のレビュー記事をお送りします。
動画編集ソフトを検討中のアナタにお役に立てていただければ嬉しいです ^^
なお、本記事はVideoProcの開発元であるDigiarty Software, Inc様からのご依頼でレビューしておりますが、いつも通りユーザー目線で公平なレビューを心がけていきます。
私のポリシーとして、企業様からのレビューご依頼の際は製品のデメリットに触れる可能性について了解をいただいて引き受けています。
VideoProcとは
概要
VideoProcは、動画・DVD変換、動画編集、動画・音楽ダウンロード、PC録画といった動画処理に関連するさまざまな作業を行うことができるソフトです。
また、VideoProc独自の特徴としては高画質な動画(4K UHDなど)を処理する際に、変換にかかる時間を大幅に短縮するハードウェアアクセラレーションと呼ばれる技術が採用されています。
高画質な動画を処理する機会が多い場合や手元PCのスペックが不安な場合は、ベンチマークとして無料版を試してみる価値はあると思います。
開発元は、Digiarty Software。
2006年に設立された、マルチメディア編集ソフトに強みを持つ企業のようですね。
VideoProcの動作環境、および対応ファイル形式は以下のページをご参照ください。
VideoProc 動作環境- Digiarty Software, Inc
https://jp.videoproc.com/guide/tech-specs.htm
また、以下は製品の公式サイトリンクです。
VideoProc - Digiarty Software, Inc
https://jp.videoproc.com/
VideoProcで出来ること
主な機能について
- 動画編集において必要なベーシックな機能を搭載。
指定時間カット、画面の切り取り、字幕追加、色調整をはじめとする各種フィルタ、回転、結合など - 動画・音声を様々な形式に変換。
- 動画サイトからのダウンロード機能
- PC画面やWebカメラの映像をキャプチャする機能。
あとは、実用的な機能として手振れ補正、ノイズ除去など撮影した動画のクォリティを高めるための機能がいろいろついています。
公式ページの説明がわかりやすかったので、以下に抜粋します。
無料体験版の制限事項について
VideoProcは、公式サイトから無料でダウンロードして使用することが可能です。
ただ、インストール直後に以下のような機能制限に関する画面が表示されます。
VideoProcは基本的に有料ソフトなので、無料体験版としての使用では動画とDVDの変換は5分間のみとなっています。
また、PC画面の録画機能では背景にうっすら透かしロゴが出ます。
画面を触りながら操作感をご紹介!
以下、私の方で実際に触りながら操作感を紹介していきます。
動作確認はWindows10にて行いました。
まずは、起動直後に以下の画面が表示され、どの機能を使用するか選択します。
ビデオ変換&編集、DVD変換&バックアップ、動画ダウンローダー、PC画面のキャプチャ機能の4つから選択します。
スッキリしてますね。
ビデオ変換&編集
ビデオ編集画面は以下の通り。
編集したい動画を追加し、個々の動画に対してフィルタを適用するなど編集を行います。
その後、出力形式を選択してから右下のRUNボタンをクリックすると、処理が開始されます。
また、個々の動画編集画面は以下のようになっています。
左側に編集前の動画が表示され、右側は編集後のプレビュー画面となっています。
下半分はフィルター等の選択画面になっています。
注意点としては、字幕は外部ファイル(.ass、.ssa、.srt)からのインポートとなります。
よくあるタイムラインゲージを触りながら画面に直接入力していく形式ではありません。
DVD変換&バックアップ
本機能は、DVDから取り込んだ動画をゲーム機(PS4、Vitaなど)、スマホなどで再生できるように変換する機能です。
また、ISOなどのファイルとして出力することもできます。
使い方は、上記で説明した動画編集と似ています。
対象DVDもしくはISOファイルを選択してから、画面下部の出力形式を選択し、RUNボタンをクリックするという流れです。
取り込む際に、動画編集画面と同様にフィルタをはじめとする編集を加えることもできます。
ちなみに、どの画面でもそうですが、初期表示では以下のように操作説明が表示されます。
動画ダウンローダー
動画ダウンロード機能の画面は以下のようになっています。
ビデオの追加ボタンをクリックし、起動したダイアログで動画のURLを貼り付けてからDownload nowボタンをクリックするとダウンロードが開始されます。
ほとんどの動画サイトには対応しているようです。出力形式や解像度を細かく指定できます。
VideoProc 対応サイト - Digiarty Software, Inc.
https://jp.videoproc.com/software/online-video-sites.htm?ttsoft=vpwin-3.2-ytbui-unreg
レコーダー
最後に録画機能を紹介します。
PC画面、もしくはPCに接続したウェブカメラの映像を録画することが出来ます。
最近、Yotubeなんかでよく見かける実況動画を手軽に作れる機能です。動画投稿をするのであれば、結構重宝しそう。
以下の画面は、プレビュー画面ですが、画面録画&カメラ録画を選択すると以下のような感じになります。
左上はウェブカメラ映像、メインはPC画面となっています。左上をPC画面、メインをウェブカメラとすることもできます。
また、以下の動画は私のPCで試しに録画してみた動画になります。
録画中に簡単な文字入れや手書きができるので、プレゼン用に動画を作ったりするのに便利そうです。
なお、無料体験版の場合は、以下のように透かしが入ります。ただ、色が白色で薄いため背景が暗くなければそれ程目立ちません。
透かしを消去したい場合は有料版の購入が必要となります。
まとめ
以上、実際に画面を触りつつVideoProcをご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
個人的に触った感想としては、実用面を意識したかなり尖ったソフトだと感じました。
全般的な動画編集機能は持っているものの、特定の用途を想定して特化した機能を持っています。
例えば、以下のような感じです。
- 手振れ補正やノイズ除去機能 = ドローン撮影や屋外での撮影動画を最適化する
- 録画機能 = Yotubeなどに投稿する、実況動画の編集
- 動画サイトからのダウンロード機能
- 動画変換機能 = 動画を、さまざまな機器で手軽に楽しむ
もちろん、ユーザーそれぞれで活用方法は違ってくるかもしれませんが、上記のような用途を想定しているのであればVideoProcは作業効率化の観点から十分オススメできるソフトだと思いました。
また、動画・音声に対する設定も結構細かくできるようになっています。
初心者の方はデフォルト設定で全く問題ありませんが、もしマルチメディア系の知識がある場合は、サンプルレートやビットレート、H.264プロファイルなど細かいパラメータの調整も可能となっています。
再生機器の対応状況に応じて設定変更しなければ上手く再生できない場合がありますが、ソフト側でAndroid向け、PlayStation向けといった感じで機器ごとに設定のプリセットが用意されています。
そのため、知識が無くても正しい設定ができる点はありがたいですね。
一方で、本ソフトの弱点としては、Windows標準のフォトのようにBGMやエフェクトといった素材が内蔵されているわけではない点が挙げられます。
場合によっては素材を探す必要がある可能性はあります。
私だったらWindowsフォトなどで作成した動画をVideoProcに取り込んで、手振れ補正などの最終仕上げを行ってから好きな形式で出力する、という使い方をすると思います。
Windowsフォトに内蔵されている素材やエフェクトを生かしつつ、VideoProcの豊富な編集機能や出力形式を活用する、みたいな感じですね。
ご興味があれば、まずは無料体験版で操作感を試してみてはいかがでしょうか? ^^
以上、最後までご覧いただきありがとうございました!