CLIP STUDIO PAINT レビュー

CLIP STUDIO PAINTとSAI、PhotoShopなどを口コミを交えつつ徹底比較レビュー!


CLIP STUDIO PAINTのご購入を検討されているアナタに、有名グラフィックソフトであるPhotoshop、Illustrator、SAIとの比較記事をお送りします。

もちろん、Photoshop、Illustrator、SAIのご購入をご検討されている場合も参考になると思います。

ネット上の口コミや私が個人的に使用した感想も交えつつ、かなり詳細に書いています。

なお、本記事では用途としてイラストを描く場合を想定しておりますので、あらかじめご了承ください。

 

本記事の要約

本記事を要約しますと以下のようになります。

  • Photoshop、Illustrator:
    印刷・デザイナー業界で商用として広く使われる。
    超高機能の代わりに価格も超高い。
  • SAI:
    イラスト用途。シンプルさと線の美しさが特徴。
    ただし、動作が不安定という意見も。
  • CLIP STUDIO PAINT:
    イラストに特化した機能性では右に出るものはなし。
    それゆえに、操作に慣れが必要。

イラスト用途なら価格と機能のバランスで考えれば、個人的にはCLIP STUDIO PAINT一択と思ってます。

CLIP STUDIO PAINTには3D読み込み機能など優れた機能があるため、実は自分の実力以上に上手い絵を描ける可能性を秘めたツールだと思います。

 

ネット上の口コミ

ネット上を巡回して要点を拾い上げました。ご参考までにどうぞ。
詳細は引用元リンク先をご確認ください。

PhotoShop

PhotoShop Elements

  • 自動化機能が優れている、テンプレートのセンスが良い(引用元・詳細
  • 家庭用の写真編集ソフトの中で一番好き(引用元・詳細

Illustrator

SAI

  • saiで線画上手くなってた気になっても別のツール使うと錯覚だったとよくわかる。
  • 他のペイントソフトより圧倒的に軽い。
  • 水彩筆とブラシ濃度を併用すると適当にタブレット描いてるだけでも凄い中間色ができやすい。

参考:
SAIについて語るスレ(ニコニコ大百科)

CLIP STUDIO PAINT

以下、最もスタンダードなpro版の口コミです。

  • イラスト制作では定番ソフト(引用元・詳細)
  • 高度かつ多機能なのにユーザーフレンドリーでとても使いやすい(引用元・詳細
  • かなり高機能なのでちょっとしたイラストなら他のものは必要ありません。(引用元・詳細

SAIとCLIP STUDIO PAINTの比較口コミ

特に比較対象として挙がる、ほぼ同じ価格帯のSAIとCLIP STUDIO PAINTを比較する口コミを集めました。

面白いことに、ニコニコ大百科の掲示板ではSAIを推薦する意見が圧倒的ですが、Yahoo知恵袋などのQAサイトなどではCLIP STUDIO PAINTを推薦する意見が非常に多いです。

あくまで個人的な推測ですが、ニコニコ動画の場合はCLIP STUDIO PAINTがなかった時代からSAIの描いてみた動画などで勉強していた古参のユーザーが多くいることが影響しているのかな、と思っています。

ここでは、製品を極端にディスってる部分やメーカーに対する要望というよりは、客観的に使用感を述べているものを拾って要点をまとめています。

以下、クリスタ=CLIP STUDIO PAINTです。

  • クリスタはUI(操作画面)がSAIに比べて複雑で使い勝手がよくない。
  • 正直描き味に関しては、CLIP STUDIO PAINTはまだまだだな、と思う。
    描き味に関してはまだSAIは負けてない。
    ただ、レイヤーを一発で指定できるあの感覚を覚えてしまうと、クリスタもやめられないと感じる。
  • SAIはまだ開発中で、動作が不安定な場合がある。
  • トーン処理とかはクリスタでやるけど、主線はSAIでやる。
  • 仕事で使用していたが、機能面ではクリスタが断然良い。

参考:
SAIについて語るスレ(ニコニコ大百科)
CLIP STUDIO PAINTについて語るスレ
Yahoo知恵袋:SAIかCLIP STUDIO PAINT クリスタ、どちらかを購入したい

各ソフトの概要

PhotoShopについて

特徴について

プロ御用達のグラフィックソフト。開発元は、Adobe社。

得意なことは、写真やイラスト素材をキレイに修正・調整・合成することです。

例えば、人物の肌をきれいにする、写真上にある物体を消す、写真全体の色味を変えるなどです。

もちろん、イラストを描くことも可能です。

デザイン・印刷業界のディファクトスタンダードであり、印刷所に入稿する場合は、PhotoShopの独自形式(PSD)での受け入れも多いです。

これさえあれば、不満に感じることはまずないでしょう。

ただし、かなり高機能なので使いこなすにはグラフィックに対する知識や、相応の熟練が求められます。

価格について

記事執筆現在、価格は最安で月額980円~、年間11760円~です。(フォトプラン)

詳細は公式サイトをご確認ください。

2013年頃まではパッケージソフトとして販売されていましたが、月額制のサービスとして生まれ変わりました。(Adobe Creative Cloud)

ソフト本体をダウンロードし、二台までPCにインストールすることが出来ます。

Photoshop Elementsについて

また、廉価版のPhotoshop Elementsも存在します。入手方法としては、ペンタブにバンドルされているケースとパッケージを買う場合(1.5万円くらい)が考えられます。

Photoshop Elementsは、永久ライセンスなので月額制ではありません。つまり、追加料金なしの買い切りです。

ただし、注意点としては通常のPhotoshop CSに比べるとPhotoshop Elementsは機能が少なくなります。

通常のPhotoshop(Photoshop CC、CS)はプロ向き、Photoshop Elementsは家庭用という位置づけです。

通常版は、ユーザーにグラフィックの知識がある前提で細かく設定変更できるのに対して、Elementsはユーザーに知識が無くても上手いこと自動で画像を調整してくれる、といった感じですね。

例えば、プロだと細かく調整したいのにソフトによって問答無用で自動で調整されると困ってしまいます。

しかし、グラフィックに詳しくないユーザーであればむしろ自動で調整してくれたほうがラクでしょう。

通常版とElementsの違いは、機能の優劣というよりは市場ニーズの違いを上手く吸収するために別系統で進化している製品という見方が適切かと思います。

公式サイトは以下です。

ADOBE PHOTOSHOP CC

Illustratorについて

特徴について

Photoshopと同じく、プロ御用達のグラフィックソフト。開発元は、Adobe社。

使用されたご経験がない場合は、Photoshopとの違いが分かりにくいと思いますので、少し説明します。

簡潔に言うと、Photoshopが得意なことが「自由に写真を加工すること」であるのに対して、Illustratorが得意とするのは「データやレイアウトを正確に作成すること」です。

例えば、Illustratorの用途として適切なのは、イラストを等間隔に並べたり、写真と文字を上手に組み合わせたり(段組み)といった用途が考えられます。

企業のロゴマークのような、デザイン上、より正確な比率やフォルムが求められるような成果物が求められる場合にも有効です。

内部的に、イラスト全体をベクターデータと呼ばれるデータで扱うことも可能で、筆跡を座標として保持するために拡縮しても劣化しないという特徴あります。

サイズのロゴやチラシを作成して印刷所に正確な状態で入稿したい、テキストを主体のデザインをしたいといった用途であれば、Illustratorが候補となるでしょう。

ちなみに、CLIP STUDIO PAINTはベクターデータでの扱いができますし、Photoshopのようにラスターデータ(1pixelごとの管理)も可能です。

価格について

記事執筆現在、価格は最安で月額1680円~、年間20160円~です。(単体プラン)

詳細は公式サイトをご確認ください。

Photoshopと同様に、Adobe Creative Cloudでの提供となります。

公式ページは以下です。
Illustrator CC

SAIについて

特徴について

SAIは、絵を描くことに特化したペイントツールです。開発元は株式会社SYSTEMAX。日本の会社です。

対応OSはWindowsのみ。Macは使えません。

手ぶれ補正機能をはじめとする強力な描画機能を持っていることが特徴です。

美しい線には定評のある優れたソフトだと思います。プロでも使用している方は多数いらっしゃいます。

他のツールと異なる大きな特徴は、機能のシンプルさと軽快な動作です。

そのシンプルさゆえに機能的にできないことはありますが、操作が非常にわかりやすいソフトであるとも言えます。

現在、SAIを一から作り直す目的でバージョン 2系(SAI2)の開発が継続されています。

ただ、開発が停滞していた時期もあったため、個人的には今後のバージョンアップに一抹の不安を覚えています。。

良いソフトですので、開発元には是非とも頑張っていただきたいです。

価格について

1ライセンスあたり5,400円(税込)となります。

ダウンロード販売による、買い切りです。追加料金などはありません。

公式サイトは以下です。

ペイントツールSAI

CLIP STUDIO PAINTについて

特徴について

イラストに特化したソフトです。開発元は、株式会社セルシス。日本の会社です。

大きな特徴はイラスト作成に特化していること、作業を効率化するためのツールが豊富、という点です。

例えば、面倒なべた塗りをラクにするために隙間を自動で閉じて塗る、一度描いた線の幅を調整するといった機能が該当します。

上記の動画が非常にわかりやすいので、ご覧ください。

ちなみに、PSD/PSB形式での出力にも対応しているため、Photoshopとの連携も可能です。

欠点としては、ツールの類が非常に豊富かつ高機能であるゆえに操作画面が複雑となります。

その欠点をカバーするために公式のマニュアルやソフト自体のガイド機能、メーカーのサポートが充実しています。

また、このソフトを購入すると、メーカー公式の専用素材を自由にダウンロードできるサイトも使用できるようになります。

以下の記事で機能の詳細を解説しています。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)は初心者さん向き!機能を中心に詳細レビュー!



価格について

proはダウンロード版5,000円(税込み)、パッケージ版9,180円(税込み)。
Exはダウンロード版23,000円(税込み)、パッケージ版36,720 円(税込み)。

ただし、パッケージ版はAmazonとかだと大抵割引が効いてもっと安くなってます。
proとExの違いやユーザーにとって有利な購入方法については、以下の記事で解説しています。

クリップスタジオペイント(CLIP STUDIO PAINT)のオススメ購入方法を解説!

まとめ

以上、主要なグラフィックソフトを比較してみましたが、いかがだったでしょうか。

正直いって、結局どれがいいの?ってなりそうなので、以下のような選び方をご提案します。

  • Photoshop、Illustrator:
    写真編集やデザインをする予定がある。デザイン業界で仕事をしている方向け。
  • Photoshop Elements:
    家庭で写真をきれいに編集したい方向け。
  • SAI:
    軽量かつシンプルな機能がいい。なので、文字入れ、図形描画、グラデーションなどの編集機能は不要な方向け。
  • CLIP STUDIO PAINT:
    絵を描くすべての機能を一つのソフトで済ませたい。使いこなすために多少勉強するつもりがある方向け。

以上、参考にしていただければ幸いです^^



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