本記事では、フリーソフトGIMPを使用して画像を明るくする方法について解説します!
画像全体を明るくしたい場合と、画像の一部のみを明るくしたい場合に分けて解説しております。
まだ、インストールがまだであれば以下の記事を参考にしてGIMPのインストールをお願いします。
画像全体を明るくする方法
1. 編集対象の画像を開きます。(または、キャンバス領域に画像をドラッグ&ドロップ)
2.Openボタンをクリックした直後に以下のようなウィンドウが表示されることがあります。
画像に埋め込まれた色情報である、カラープロファイルというものをどう扱うか聞いてきています。
ここは、一旦「変換」ボタンをクリックして先に進みましょう。
3. 上のメニューで、色 → Brightness - Contrastをクリック。
4. 明るさとコントラストを編集するためのウィンドウが表示されます。
ゲージをドラッグで動かすとプレビューが表示されるため、確認しながら調整します。
大丈夫そうならOKボタンを押しましょう。
調整の様子は、以下の動画を参考にしてみてください。
明るさだけでは単純に色が薄くなってしまうので、コントラストも調整するのがオススメです。
画像の一部を明るくする方法(特定の明度を対象にする)
特定の明るさの部分だけ調整したい場合に使える方法を解説します!
機能としては、トーンカーブという機能を使います。
トーンカーブとは
明るさやRGB(赤・緑・青)の比率を調整するためのツールです。
今回は明るさの調整のみに使用します。
GIMPのトーンカーブツールは以下のような表示になっています。
横軸は明るさを示し、左から右に行くほど明るくなります。
縦軸は情報の量を表し、下から上に行くほど情報量が多くなります。
背景にうっすら見えるグラフはヒストグラムと呼ばれるもので、表示中の画像の明るさの比率を表します。
今回の画像のヒストグラムを見ていると、特定の暗さが集中して多いことがわかります。
そして、実際に補正作業を行う場合は、プレビューを見ながら一直線に伸びている直線をドラッグして調整していきます。
操作方法
前提として、調整したい画像を開いたところからスタートします。
1. 上部メニューで、色 → Curves を選択します。
2.トーンカーブの調整ウィンドウが表示されます。
今回は、写真全体の中では比較的明るい部分をさらに明るくしてみます。
トーンカーブ的には主に右半分の部分を調整します。(あとは強調するために、暗い部分をちょっと暗くしてみたり)
以下の動画を参考にしてください。
動画で使っているように、「Split view」を選択すれば調整前後を比較しやすいです。
画像の一部を明るくする方法(調整する領域を限定する)
明るくしたい部分を選択し、周りと上手くなじませる方法を解説します!
試しに顔だけをすごく明るくしてみます。難易度はちょっと高めかもです。
写真を複製し、複製した写真から顔だけを切り出して、明るさを調整した後に元の写真と合成します。
編集対象の画像を開いてからスタートです。
操作方法
1.まずは、レイヤー(写真)を複製します。
上部メニューで、レイヤー → レイヤーの複製を選択します。
2.後で消しゴムにより消した部分を透明な情報として認識させるために、アルファチャンネルを追加します。
上部メニューで レイヤー → 透明部分 → アルファチャンネルの追加 を選択してください。
3.消しゴムで明るくしたい顔以外の領域を削ります。(Shift + e の同時押しで消しゴムに切り替わります。)
以下の動画を参考にしてみてください。
動画では消した部分がわかりやすいように、下のレイヤーを非表示に変更してから削っています。
ボケ幅の広いぼかしブラシで周囲になじみやすいように削るのがポイントです。
様子を見ながら不透明度やブラシの大きさを変えてみましょう。
3.削りだした部分の明るさを調整します。方法は冒頭で紹介した方法と同じです。
以下の動画を参考にしてください。
4.最後に、明るくした部分と元の写真を合成し、画像を保存してください。
合成は、レイヤーの統合と呼ばれる操作で実現します。
レイヤー表示(画面全体の右下部分)で右クリックし、「下のレイヤーと統合」を選択してください。
まとめ
以上、GIMPを使用して様々な方法で画像を明るく加工する方法について紹介させていただきました。
最後の方法は、慣れてないと取っつきにくいかもしれません。(というか、この方法は正直使ってる人見たことない 笑)
他にも方法はあるかもしれませんが、お役に立てれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました ^^
写真:フリー写真素材ぱくたそ